MomoEndeの日記

日記のような、日々の出来事のメモ帳

読書感想メモ(1)

日々、ぼちぼちと読みつづける百年文庫(ポプラ社)。

 

現在は、『掟』(百年文庫20)の途中。

戸川幸夫「爪王」、ジャック・ロンドン「焚火」、バルザック「海辺の悲劇」の三篇。

 

「爪王」椋鳩十の作品は好んで読んでいたので、いつかは読みたいと思っていた戸川幸夫。さすがに唸るほど面白い。自然の摂理、生命の本能、魂を燃やすような生き様を描く作品は、動物でも人間でも、自分が追体験しているように感じられてとても好きです。

「焚火」は、極寒の地での生きるか死ぬかの狭間で歩をすすめる男の話が、息をつかせぬ緊張感と臨場感で…好きな作品でした。と言うのも子どもの頃、スコット大佐の南極探検を描いたノンフィクション漫画を読んで戦慄した経験があるから。怖かったけれど、忘れられない漫画です。以後、寒冷地や雪山登山などの作品はひと際思い入れが強く、恐怖に身震いしながらも、頁を繰る手を止められないという謎の中毒性を感じます。そのほか、福音館書店の『冬のデナリ』も大好きな作品。

 

さて、お次はバルザック。明日以降の読書の楽しみ。