MomoEndeの日記

日記のような、日々の出来事のメモ帳

日々の雑記帳として

特に理由もなく始めてみるブログです。

おそらく映画や読書、スポーツの感想雑記がほとんどになるかと思われます。

記憶のメモ帳代わりのつもりですが、不定期にしか書かない気もします。

 

 

早速、現在の読書の感想から。

 

『昏』ポプラ社 百年文庫89

 

北條誠「舞扇」、久保田万太郎「きのうの今日」、佐多稲子「レストラン洛陽」の三作品が収録。ほぼ読んだことがない作家ばかりで、北條誠さんは名前すら初めてでした。

どの作品も斜陽を感じる内容で(共通するテーマが「失われゆく世界への愛惜が滲む」作品なので当たり前ですが)、でもそれぞれに立場や状況や感じ方が違って、それぞれに読み応えがありました。

特に、久保田万太郎さん。作品は未見だったものの、人物だけ先にいろいろと知っていたものだから、文章の洒落た雰囲気に驚いてしまいました。よく考えれば戯曲も多く書いた人なのだから、ト書きのような文体はむしろ彼らしいものなのだろうけど、「おじいちゃん」的な好々爺イメージを持ってしまっていたがために意外にしか思えなくなっていました。しかも70歳頃に書いた最後の小説とのこと。14ページという短い作品ながら、久保万さんのすべてが詰まった作品だったのかもしれません。

 

今は百年文庫シリーズをぼちぼち読みすすめているので、また感想を雑記することがあるでしょう。

本日はこの辺りで失礼します。